木材・間伐材

森林を健やかに保つための「間伐」によって生まれる木材。
成長途中の木を間引くことで、光や風が森に行き渡り、残された木々がまっすぐ、強く育っていきます。
このとき伐採される木材は、太さや長さが不均一であることが多く、建材や家具として使われることなく、山に残されたり、一部はチップや燃料として扱われてきました。本来は森の循環を支える大切な資源でありながら、その多くが十分に活かされていない木材です。
しかし近年、こうした間伐材を「使いにくい素材」ではなく、「背景や物語を持つ資源」として捉え直す動きが広がっています。
形や大きさのばらつきを個性として活かし、内装材やプロダクト、空間を彩る素材へとアップサイクルすることで、森と人の関係を伝える新たな価値が生まれています。

なぜ余っていたのか
どんな課題があったのか

間伐材は、
・サイズや形状が揃わない
・傷や節が多い
・大量生産に向かない
といった理由から、市場で「使いにくい木材」と見なされてきました。
また、伐採・運搬・加工にかかるコストに対して、
得られる収益が見合わないケースも多く、結果として「使わない方が合理的」と判断されてきた背景があります。
森のためには必要な作業であるにもかかわらず、その価値が経済の仕組みの中で評価されにくかったのです。

どんな風に活用できるのか

森林を健全に保つために生まれる間伐材は、これまで十分に活用されてこなかった未活用資源です。しかし近年、その価値が見直され、さまざまな分野でアップサイクルが進んでいます。
家具や雑貨、内装材、店舗什器などへの活用では、間伐材ならではの自然な風合いが評価され、空間づくりやノベルティとしても使われています。また、紙製品やパッケージ素材に加工することで、森林循環への配慮を「見える形」で伝えることができます。
さらに、木質バイオマスとしてエネルギーや新素材の原料に活用する動きも広がっています。間伐材を使うことは、森を守り、地域資源の循環を生み出すことにつながります。

アップサイクル事例

  • りんごの木のキーホルダー
    青森県は大雪の影響で、多くのりんごの木の枝や幹が折れる被害に見舞われました。伐採や倒木によって生まれた木材を、私たちは“廃棄”ではなく“再生”の資源として活用していくことを考え、キーホルダーを作成しました。



  • 保育園の赤松をエントランスオブジェへ
    世田谷区の保育園敷地内で育った、樹齢100年を超える赤松。
    保育園の閉園に伴い伐採されましたが、廃棄されることなく、次に建つマンションのエントランスオブジェとしてアップサイクルされました。経年により木材として使える部分は限られていましたが、状態の良い箇所のみを選び、手作業で丁寧に加工。折り紙をイメージしたデザインに仕上げることで、園児たちを長年見守ってきた木の記憶を、新たな形で未来へとつなげています。

提携企業先につきまして

株式会社ジーンワークス / 手神

神宿る、神奈川の手。

神奈川には「神の手を持つ」と言われる作り手が存在します。
彼らは独自の技術と高い精度で他に類を見ない品々を生み出しています。
丁寧に、精緻に仕上げるその手にはまるで神が宿っているかのよう。
神奈川の作り手が手紙をしたためるように、想いを手に宿し、形にして送り届けます。

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