繊維
衣類や繊維製品は、私たちの暮らしに欠かせない一方で、大量生産・大量消費の構造により多くの課題を抱えています。日本では年間およそ80万トン以上の衣類が廃棄され、その多くが焼却や埋立処分されています。まだ着用可能な衣類や、製造過程で生じる端材・余剰生地も、十分に活用されないまま廃棄されているのが現状です。
また、繊維産業は原料調達から製造、輸送、廃棄に至るまで、CO₂排出量や水資源の大量消費といった環境負荷が大きい産業でもあります。特に化学繊維や染色工程では、環境への影響が課題として指摘されています。一方で、近年はサステナブルファッションへの関心が高まり、廃棄予定だった繊維を資源として捉え直す動きが広がりつつあります。企業や地域、クリエイターが連携し、繊維を新たな価値ある素材へと再生するアップサイクルの取り組みが、今まさに求められています。